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MAGAZINE:

  • SALUS
  • 6月号Vol.291 / Jun / 2025毎月20日発行

INFORMATION:

記載されております内容につきまして、新型コロナウイルスの影響により、一部店舗・施設が営業中止・変更となっている可能性がございます。
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Shop:

頼れる街のリペアショップ

愛着のある洋服や靴だから、長く使いたい。
そんな願いを叶えてくれる修理&メンテナンスの専門店を紹介。

※こちらのコンテンツは、誌面の特集「お気に入りと長く付き合うには? 新しいランドリー習慣」より抜粋してご紹介するものです。

丁寧なカウンセリングで一人ひとりに合ったお直しを提案

リカキカク ◎世田谷線/上町

服飾専門学校を卒業後、アパレルメーカーで経験を積んだ関 利佳さんが2020年にオープンした洋服の仕立て直し専門店。補修、リメイクやオーダーメイドなど、幅広く手がけています。「お直しの方法はさまざま。理想の仕上がり、着こなし方に合わせてアイデアをご提案しています」と関さん。独自のバランス感覚に定評があり、古着や形見を「生地は好きだけどシルエットが似合わないから直してほしい」といったリクエストも多いそう。
  • 住所:世田谷区桜3-25-3
  • ☎無
  • 営業時間:12:00~18:00
  • 休:水(ほか不定休あり) 
  • 上町駅より徒歩9分
  • ※お問い合わせは公式サイト(rikakikaku.com)まで

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経年変化の楽しみを支えるデニム・ジーンズのリペア

DAY'Z CRAFT WORKS◎東横線/白楽

アメカジファッション好きが高じてデニム・ジーンズ専門のリペアショップを開いた碓井大輔さん。色落ちやダメージが味わいになるデニム生地の修理は、そのものの雰囲気は崩さず長く履けるようにすることがこだわり。同店2階で開催する工業用ミシンを使ったワークショップも人気です。
  • 住所:横浜市神奈川区六角橋1-8-21
  • ☎045-633-4925
  • 営業時間:11:00~19:00
  • 休:不定休
  • 白楽駅より徒歩3分

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ベテランの靴修理職人が靴の困りごとを解決

SMALL AXE SHOE REPAIR◎東横線/中目黒

靴修理職人歴20年の萩原憲一さんが営むお店。「美は細部に宿る」をモットーに、長年の経験と技術を駆使したパーソナルな靴の修理をしてくれると評判です。革靴、スニーカー、パンプスなど、どんな靴にも対応。修理のほか新しい靴を長くきれいに履くための加工、お手入れのアドバイスも。
  • 住所:目黒区中目黒1-4-6-101
  • ☎03-5708-5365
  • 営業時間:11:00~20:000
  • 休:月・火
  • 中目黒駅より徒歩4分

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MACHI-SANPO:

新丸子
渋谷・横浜から電車でおよそ20分の新丸子は親しみやすさが魅力のローカルタウン。老舗から新店まで、この街の名店をご紹介します。

Kerala Kitchenケララキッチン
ケララ出身オーナーが手がける
注目の南インド料理店
アーユルヴェーダ発祥の地として知られるインド最南部のケララ州。料理は油分が少なく、スパイス・野菜をたっぷり使ったヘルシーな味わいが特徴です。現地レストランで腕を振るってきたシェフが作るのは、そんな本場の味。定食の「ミールス」はもちろん、ケララで栽培される黄金色の香り米「ジラカシャラライス」にこだわった国民食の炊き込みご飯「ビリヤニ」にも注目。
○バナナリーフに包んで蒸し焼きにした特製「キリビリヤニ」の「タラシェリ ダム ビリヤニ(チキン)」(¥1,870)、フルーツベースのシロップをソーダ割りにした自家製「クダムカラキ」(¥880)。ビリヤニは、ほかにケララ伝統の素焼きの器も選べます。○インド産バナナに薄衣を付けて揚げた軽食「パランプリ デザートセット」(¥880)。写真のドリンクはマサラチャイ。
住所:川崎市中原区丸子通2-682 石森ビル101 ☎044-387-1801 営業時間:11:00~15:00(14:30L.O.)/17:00~22:00(21:30L.O.) 休:月
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サケとサカナ 
唎酒師が厳選する銘酒と
気の利いた割烹料理
オーナーの内藤和幸さんは料亭出身というだけあって、青森・八戸漁港から直送される新鮮な魚介と旬菜を使った創作料理が魅力です。さらに、唎酒師の資格も持つ内藤さん自身が選んだ全国の日本酒は、売り切り御免の希少な銘柄が半合から飲めるのも嬉しいところ。店内にはテーブル席のほか1人で利用しやすいカウンター席もあり、行きつけにしたいお店のひとつです。
○お食事の〆には、うどんのような太麺で、カルボナーラのような味わいが新しい定番人気の青森産「生うにバター焼そば」(¥980)を。○旬のお刺身5種と季節の前菜5品を盛り合わせた「刺身八寸盛」(1人¥1,200~)、写真は2人分。季節メニューより「煮穴子と新生姜の春巻き」(¥890)、常時10種ほど揃える「日本酒」(半合¥690)。
住所:川崎市中原区丸子通1-638 リリーハイム1階 ☎044-789-5397 営業時間:11:30~14:00/17:00~22:00(土・日・祝日15:00~)※金・土・祝日はランチ休業 休:月・火
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喫茶まりも 新丸子店 
愛されて半世紀以上
昔ながらのレトロ喫茶
1963年に創業してから今年で63年目。創業から何ひとつ変わらず、店内にはえんじ色の革張りソファのボックス席が並び、今ではだんだん数が少なくなってきた昭和ならではの雰囲気が残されています。メニューは、大定番の「プリンローヤル」やパフェ、あんみつなどの甘味から軽食、コーヒーやカフェオレ、ココアなどの飲み物まで、どれもほっとする味ばかり。
○創業初期から変わらないレシピの「プリンローヤル」(¥900)、「ホット珈琲」(¥600)。○80席ほどの広々とした店内は、つい長居したくなる居心地のよさが魅力。○喫茶店といえば、心地よい炭酸とバニラアイスクリームが爽やかな「クリームソーダ」(¥700)。
住所:川崎市中原区新丸子東1-785 ☎044-422-3570 営業時間:10:00~17:00 休:無
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taverna Tukkaタヴェルナ トゥッカ
新鮮な魚介が主役の
スペイン料理店
週末は満席になるほど人気のお店。その理由は、オーナーシェフの髙澤数馬さんが川崎北部市場へ足を運び、自らの目利きで仕入れる旬の魚介がメインの料理にあり。看板メニューの「パエリア」はもちろん、店内の黒板に書かれた季節メニューのアヒージョやフリット、マリネなどの料理には、スペインビールやワイン、シードラなど珍しい現地のお酒をぜひ。
○スペインビール「マオウ・シンコ・エストレージャス」(¥860)に合わせるなら、食べ応えある「塩スペアリブ」(¥2,680)、この日はホタルイカの「季節のアヒージョ」(¥1,280~)を。○自慢の「魚介のパエリャ」(2人分¥3,980~)。新鮮な魚介のだしがしみ込んだ、やさしい味わいのご飯にお腹が満たされます。○落ち着いた店内は、テーブル席のほか、1人で利用しやすいカウンター席も。平日でもご予約を。
住所:川崎市中原区新丸子東1-820-3 1階 ☎044-750-9488 営業時間:11:30~14:30L. O./17:30~21:30L.O. 休:月

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guriグリ
街角のトラットリアで
季節料理と自然派ワインを
オーナーシェフの仲村 光さんは「子どもの頃から料理が好きだった」というだけあって、仕込みは魚をおろすところから始め、前菜からメイン、ドルチェまですべて手作りの料理にこだわります。なかでも小麦使いが秀逸で、6種ほど揃える手打ちパスタとパンが絶品。その都度仕入れる食材によって変わるメニューには、料理に合わせて国内外から厳選した自然派ワインを。
○炭火で丁寧に焼き上げる、メインの「エゾ鹿のロースト」(¥3,300)には赤ワインを。○こぢんまりとした店内はカウンター10席ほど。○手打ちパスタの「ガルガネッリ」を使用した「ふきのとう入りボロネーゼ」(¥1,760)、冷菜「金目鯛のカルパッチョ」(¥1,980)、「ワイン」(グラス¥1,000~)、お通しの自家製「フォカッチャ」。
住所:川崎市中原区新丸子東2-897-22 ☎044-948-5520 営業時間:17:00~22:00 (土・日・祝日15:00~) 休:水(そのほか不定休あり)

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パンと焼き菓子のPapapapa-n! パパパパーン
人気No.1はクロワッサン
毎日食べても飽きない、焼きたてのパン
パリ「メゾン・ランドゥメンヌ」の日本1号店で、看板商品であるクロワッサンのチーフ職人を務めたシェフ神戸友輔さんのお店。フランス産発酵バターを粉対比60%以上使ったプレーン・全粒粉・フロマージュの3種のクロワッサンをはじめ、アイデアたっぷりの菓子・総菜パンや焼き菓子なども販売しています。そのほとんどが国産小麦粉というところも◎。
○明るい店内には、ショーケースにパンが50種以上並びます。○発酵したクロワッサンを潰してパイのような食感に仕上げた「クロペッタン」(¥302)。○自家製カスタードにチョコチップを混ぜて、ザクザクとした食感に焼き上げた看板商品の「ねじねじ」(¥313)。○菓子パンコーナーには、クロワッサン生地を生かした「シナモンロール」「クイニーアマン」なども。
住所:川崎市中原区新丸子町729 ☎044-387-6014 営業時間:9:00~18:00 ※パンがなくなり次第、終了 休:日・月(そのほか不定休あり)
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MYSTAR BASEマイスターベース
できたてのおいしさを届ける
バウムクーヘン専門店
バウムクーヘンには北海道産の小麦粉や生クリーム、発酵バターなど選び抜かれた素材を使い、その日の天候や温度によって膨らみが変わりやすい繊細な生地の状態を職人が見極めながら専用オーブンで焼き上げます。店内では定番とフルーツを使用した季節のバウムケーキを販売するだけでなく、併設されたカフェでも提供。今年2月に新横浜店がオープン。
○手前は新丸子限定「クリームブリュレ」(¥650)。パリッとした表面を割ると、マダガスカル産バニラビーンズ入りのカスタードクリームが流れ出ます。○銘柄卵「奥久慈卵(おくくじらん)」を使い、驚くほどやわらかく仕上げた定番の「マイスター バウム」(ホール¥1,998)。○洗練されたショップ、バウムクーヘンの並ぶ左側が工房の焼成室。
住所:川崎市中原区小杉町1-543-3 ☎044-712-7273 営業時間:11:00~18:00 休:月(祝日の場合は営業、翌日休)
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豆こねくと 
コスタリカのスペシャルティコーヒーに
特化したビーンズショップ
コーヒー界で難関とされる品質管理の国際資格「Qグレーダー」を持つ店主の高橋正行さんは、留学していたコスタリカの大自然の中で飲んだコーヒーのおいしさが忘れられずこの世界へ。現地から直輸入し、自家焙煎するコーヒーは、定番3種のうちコルディジェーラ農園のアナエロビック製法の豆がおすすめ。100gから販売するほかカフェでの提供も。営業は金・土・日。
○米粉を使ったグルテンフリーの「シフォンケーキコーヒーセット」(¥1,000)。コーヒーは、スイーツにも合うシナモンのような甘い香りが特徴の「コルディジェーラ アナエロビック」。「米粉シフォンケーキ」(単品¥400)は、テイクアウトもできます。○お店は駅から歩いて7分ほど。○コーヒーは、1杯ずつ丁寧にハンドドリップで抽出。
住所:川崎市中原区小杉町2-294-6 エスカリエ武蔵小杉1階 ☎044-322-8255 営業時間:11:00~19:30 休:月~木
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BAKASOUL ASIAバカソウル アジア
タイ出身シェフが腕を振るう
イサーンの屋台料理を満喫
タイらしい雰囲気を味わえるキッチュな店内では、タイ東北部、イサーン出身のシェフによる屋台料理を中心に提供しています。日本人の口に合うようにタイ料理特有の辛さを抑え、生産者から直接仕入れる新鮮なハーブや野菜、マンゴーなどを取り入れた現地のレシピに忠実な料理は、タイビールをはじめ、お酒が進む味。そんなご飯が夜遅くまで食べられるところも魅力です。人気店のため週末は予約必須。
○リピート率の高い、渡り蟹の卵カレー「プーパッポンカリー」(¥1,980)はメインに。○まるで生姜焼きのような豚の串焼き「ムーピン」(2P¥550)、挽き肉とコブみかんハーブ炒めをレタスで包んでいただく「クアキン」(¥750)、タイ王室認定の「シンハービール」(¥750)。タイ料理店には珍しく、30種ほどとタパスが充実。○現地屋台を彷彿とさせるにぎやかな店内。
住所:川崎市中原区新丸子町915 紫扇マルエスビル1階 ☎044-322-0975 営業時間:17:00~29:00(火~24:00) 土・日・祝日12:00~29:00 休:年末年始
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ふきだし
ふきだし
雪国・石川に根付いた
郷土料理の滋味深い味
加賀料理 やまぐち
 石川県の南西端で、福井県と隣接する加賀。北陸屈指の温泉郷として知られる加賀の郷土料理は、豪雪地帯という厳しい気候で育まれた食文化=保存食を取り入れているのが特徴だそう。
「やまぐち」は、日本一として有名な石川の旅館「加賀屋」、今はなき「加賀屋東京店」で料理の研鑽を重ねてきた店主の山口利和さんが2000年に創業。料理について山口さんに尋ねると、「加賀料理を、今の時代に合わせてアレンジしています。石川には金山があるので、金箔を使った器や、九谷焼という伝統の色絵の陶磁器などに盛り付ける華やかさのある料理でもあります。うちでは、鱧(はも)をはじめ、できるだけ石川から取り寄せた食材で作ります」。
 こちらの名物は、家庭やお店によってさまざまなスタイルがある治部煮。「鶏肉や鴨肉に小麦粉をつけて具材と一緒に煮るのが家庭で食べる味なんです。うちは、加賀屋と同じ作り方で炊き合わせにします。今日は、鴨肉のおだしと、ほかの食材のおだしを合わせだしにしたものに、小麦粉でしっかりめのとろみをつけています」と山口さん。
 八寸や治部煮などの料理に合わせる日本酒は、北陸3県から厳選した銘柄が常時種以上。とりわけ、石川の元献上蔵が酒造する、かつての大名の名を冠した特別純米酒「前田利家公」は堪能すべき1本です。
○「おまかせ会席」(雪会席¥11,000)の一例。炊き合わせにした「治部煮」。鱧と梅そうめん、じゅんさいの「お吸い物」。能登もずくや加賀の生湯葉などを盛り合わせた「八寸」、日本酒「前田利家公」(1合¥1,600)。内容は仕入れ状況により変わります。○和の設えが落ち着ける店内は、4人がけから10人がけまでテーブル席の個室が中心。
住所:川崎市中原区新丸子東1-835-8 パルテンザ新丸子1階 ☎044-411-6693 
営業時間:11:00~14:30/17:00~23:00 
※おまかせ会席は、ランチ・ディナーともに3日前までの予約制。 休:不定休  MAP

SWEETS:

  • 写真=福井 馨 スタイリング = 田口恵美 文 = chico
  • No.111

    nomaru bake
  • 〔田園都市線/三軒茶屋〕
  • 完熟いちごの
    フレッシュバターサンド

日本の旬果実を味わう、ジューシースイーツ

 「nomaru」は「農を◯にする(良くする)」と「normal」をかけた造語。食と農をつなぎ、農作物を余さず楽しんでほしいと店名に掲げた。母体は「ミガキイチゴ」を手がける宮城の農園。果物ありきの生産者目線で、きび糖や全粒粉のやさしい風合いを味方に、シンプルに、でも細やかに果物の持ち味を引き出す。愛くるしい“ふくら雀”はバターサンドだが、ドライでなくフレッシュフルーツを挟むとは珍しい。果物は季節替わりで、今はちょうど「ミガキイチゴ」。“食べる宝石”と称される美しい赤は、完熟して摘んだ証しで、甘さと香りをぎゅっとたたえている。包装や生育方法を研究し、完熟でも輸送できるよう工夫された賜物だ。クッキーは全粒粉タルト生地で、サクホロ香ばしく砕ける。バタークリームはホワイトチョコでコクを出しつつ、イタリアンメレンゲ入りで軽やか。頬張ればイチゴの甘酸っぱさと三位一体となり調和する。ワンハンドでみずみずしい旬を味わおう。

左/「完熟いちごのフレッシュバターサンド」1個¥390。豊かさや幸運の象徴でもある“ふくら雀”のデザインは、ギフトにぴったり。イチゴは6月頃まで。右/全粒粉ときび糖のふわふわ生地とクリームに、「ミガキイチゴ」がたっぷりの「完熟いちごのショートケーキ」¥580。サイドにまぶしたアーモンドの香ばしさがアクセントに。生菓子に使われる果物は季節によって変わる。この時期は、びわやブルーベリー、アンズ、サクランボを使ったスイーツも予定。

  • nomaru bake(ノーマルベイク) 
    住所:世田谷区太子堂5-8-3 
    ☎03-6820-4319
    営業時間:10:00~18:00
    休:火
    三軒茶屋駅から徒歩7分
  • chico ◉チコ
    スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。